データサイエンティストに必須の資格というものはありませんが、就職・転職で自分をアピールしたり、どの程度の知識や理解があるかを第三者に知らせやすいという意味で、資格の取得は有用です。
また、資格試験勉強は足りない知識を身につけたり、不得意分野を克服する面でも役に立つことでしょう。
では、具体的にどんな資格が役立つでしょうか。
データサイエンティストはデータ分析が主な仕事であるため、統計学の知識は必要です。
それで、統計学の知識や理解を得るために、総務省が後援している「統計検定」の勉強は役に立つことでしょう。
データサイエンティストを目指すのであれば、基礎的な知識以上に幅広い知識や応用力が要求される範囲の級を取得するとアピールにつながるはずです。
データサイエンティストはデータベースに蓄積されたデータを操作し、必要な情報を抽出する知識が必要になります。
そこで、幅広く利用されているベンダーのデータベース資格の「オラクルマスター」を取得しておくと、実務にも役立つことでしょう。
さらに幅広いデータベースの知識や理解を得たい方は、特定のベンダーによらない「OSS-DB技術者認定試験」も有用です。
加えて、データサイエンティストには幅広いIT技術やその活用方法の多様さが求められます。
その点で、独立行政法人情報処理推進機構が実施する国家試験はベースとなる知識を得るのに良い手段となります。
試験は2種類あり、基礎的な能力を審査する「基本情報技術者試験」とその上位資格である「応用情報技術者試験」があります。